魂の在処
相変わらずまどか☆マギカが凄まじすぎる。本日ようやく六話試聴。
いやネタバレは速攻で踏みましたけどね。だって一週間も待てるかクソボケェ!
まあ、実際にはそんなに目新しいことをやっているわけではないんだろうけど……単純に演出が上手く見てて引き込まれる*1、お約束を時には踏み、時には裏返す展開でギリギリ先読みさせなくしている、そういう職人芸が活きてるんだろうなあ。
で、ちょくちょく見かけたが、確かにこれはエヴァのそれと同じ感覚なのかも知れない。作品世界にどっぷり浸かって振り回されて最後まで見届けたいこの感覚。
ドライブ感、なんて言っちゃうとちょっと陳腐だけど。
それはそうと、ソウルジェムである。
実際これは言われてみるとそれほど意外な設定でもないんだよな。正に「名は体を表している」というやつだ。読んでいた人間もいないとは思えない。
しかし実際にはかなり度肝を抜かれた。何故か。
……考えるに、魂って奴は通常、意識・感覚と同一視するからじゃないかと。魂というものが本当にあるとしたら、それは自分自身である以上今こうして見て聞いて感じている「ここ」にあるものだと、そう思うわけだ。
しかし魔法少女にとって実際は違った。彼女達はその肉体でもって見て聞いて、いわゆるクオリアというやつを感じているのにもかかわらず、その自分自身の実体は「ここ」にはない、という。
それはどうにも据わりが悪く、故になかなか思い至らなかった、ってことなんだろう。
……書いてて思ったが、これって所謂バーチャルリアリティで別の体に入り込んでいるとき、意識/魂、「ほんとうのわたし」はどこにいるのか、っていうアレに近いな。
そういえばキュゥべえは魔法少女の体を「外付けのハードウェア」という、魔法的世界観らしからぬ表現でもって説明していた。実際これは極めて無味乾燥な、システマチックなものではある。で、そういう中で意識/魂はどこにあるのか、というのもSFネタとしては割と珍しいものではない。
なるほどこれが元ネタなのかな。今後に活きてくるのかどうかは分からないが。
さて、今夜半には七話が放送される。
出来れば一度くらいはバレ無しで見たいものだけど……まあまずネタバレ見に行くだろうな、僕は。