仕込みなら仕込みで良いんだよ別にさあ
八百長は、そりゃあまあ、あったろうね昔っから。
今回、十両に集中してんのは月給の関係だとかそういう話はやってたけど、どーせもっと上の方でもやってたんだろ? 下ばっかにしかないだとか、まして前代未聞だなんてお為ごかしてんじゃねえやと。
で、それがある種の必要悪らしいとか月給やら年寄株やらの「お金の話」だとかでそもそも根幹の相撲界のシステムが云々とか分析して膿を出そうってそりゃ結構。やれるもんならどうぞとことんやってくれ。
だが正直そんなことクソどうでもいい。
それよりもよくこんな下らないこと白日の下にわざわざ晒してくれたと、そんな気分でいっぱいだ今。
繰り返すが八百長はそりゃしていただろう。取組を賭博にだってしていただろう。確かに、一皮剥けばそんなことだろうと想像は出来る。
出来るけど、敢えてしなかった。
本当はそんなもの「当然に」やっているはずがなくて、みんな真剣勝負をしているのだと建前ぶち上げて、実際に僕らも信じて、見ていたわけだ。褒められた事じゃないことを承知で言えば、そのまま幻想見せたままにして欲しかったんだよ。
初場所、稀勢の里が白鵬を負かしたじゃないか。あの時見てて面白かったんだ。去年一年だいぶ萎えてたけど「やっぱ相撲って面白いな」って思ったんだよ。
でも今となっちゃ「あれも八百長だったんじゃね?」という疑念が付きまとう。何せ具体例が現れてしまったんだから。
おかげで感動は色褪せた。
最初っから嘘だと納得して見ていたならともかく真剣だと思ってたものを蔑ろにしてくれたんだから……
あー、つまんね。